導入3年目で「勉強より仕事」と言わなくなって……
志賀商店は豆一筋に60余年、「妥協なきものづくりは一流の証し」を信念に、豆の加工商品を扱う愛媛県の会社です。そのこだわりは生産地に足を運び、土質や気候を肌で感じとり、納得した原料しか仕入れないという徹底ぶりです。
Q. 社内勉強会導入時の御社の課題を教えてください。
A. 社内には複数の部門があり、他部門の人との交流は個人的に仲が良い人と以外はないという状況でした。そのため、スタッフの関心は自分の部署のみで部署間の協力関係も少なく、会社全体のことに関心をもつということもあまりありませんでした。
Q. 勉強会を開催するにあたり、どんな工夫をされましたか。
A. まずは全員が発言すると決め、マンネリを防ぐため、1年ごとにメンバーも入れ替えました。また、グループごとに開催日が異なるため、自分のグループの勉強会に参加できないときは他のグループの勉強会に参加するなど、参加しない月がないように工夫しました。
Q. 勉強会を導入したことで、会社に起きた変化を教えてください。
A. 社内のコミュニケーションが良くなってきたと感じ始めたのは導入して3年がたったころです。「勉強より仕事」といった言葉が聞かれなくなり、会議でも活発に意見が飛び交うようになりました。愛媛県から食品自主衛生管理認証制度(HACCP制度)で施設の認証が取得できたのも、成果の1つだと思います。
Q. 社員さんが勉強会で学んだことを仕事に生かすため、どんな取り組みをしていますか。
A. 勉強会での学びとして、会社を良くするためにどうしていけばいいか、それぞれ持ち場でのミーティング時に発表してもらっています。なかには「理念と経営」に登場した企業の事例から、自社に活用できそうなことを発表するスタッフもいます。
株式会社志賀商店
原 初
会社情報:業種/製造業
社員数/63名(パート・アルバイト含む)
社内勉強会導入時期/2010年
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