無借金、創業以来黒字経営……と驚くべき企業さまです。
皆さん、こんにちは!
月刊「理念と経営」です。♪(*^_^*)
本日ご紹介するのは、高い提案力と顧客との信用力を武器
に着実な成長を遂げてきた株式会社小堀建設の事例です。
栃木県矢板市に拠点を構え、地場産業の住宅会社として
県内トップクラスの売り上げを誇り、かつ全国の新築着
工棟数が伸び悩むなかで年間200棟近く受注し、現在は
無借金、創業以来黒字経営……と驚くべき企業です。
なぜ、そんなことができるのでしょうか。
2代目を継いだ小堀彰久社長にお話を伺いました。
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☆「お客様の話を聞いて、言われたとおりの家をつくる。
そんなのはプロの仕事じゃない!」
「顧客との徹底した対話を通じて、いい家を安く提供する」。
これが小堀建設の方針。
キーワードは「お客様最優先」「手間ひまをかける」です。
住宅を引き渡すまで、期間は平均して1年から3年かけます。
大手の住宅メーカーだと、平均3カ月から4カ月ほど。
「うちは契約まではとにかく手間ひまをかけます。家づくりは、
お客様の人生に影響を及ぼすもの。たとえば間取りや動線が
悪くてストレスを感じたりすれば、それが要因になって家族
でけんかが起こるかもしれません。そういうのも含めてご家
族に寄り添って、ガチンコで話し合う。それが大事だと思い
ます」
お客様は自身のかけがえのない命を担保に莫大な借金を背負う。
そのような念いを託してくださるお客様に、私たちも命をかけ
て応えなければいけない──。
手間ひまをかければかけるほど、時間もコストもかかります。
そんな非合理的なことを、大手はやりません。
大手がやらないことを小堀建設はガンガンやります。
社内の設計士のセールスに同行するたび「お客様のためにこう
したいという強い思いがあれば、仮に建主と計画についてトラ
ブルがあっても構わない」と言い聞かせるとのこと。
「お客様の話を聞いて、言われたとおりの家をつくる。そんな
のはプロの仕事じゃありません。担当者の構想やアイデアを
聞いたお客様がわくわくして、『今にも住みたいわ。いくら
でやってくれるの?』と言っていただけるような、そんな提
案力こそが私たちの強みなのです」
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☆「自社に内部留保するのではなく、
お客様に内部留保する」
また、住居を引き渡したあとも、毎年盆と暮れには、社員さん
が中元・歳暮をもって請け負った住宅すべて訪問。その数は、
ざっと5500棟にも及びます。
そのためOB(住宅購入者)と親戚以上のつきあいをしている
営業マンも多いのだとか……。
訪問時に家の不具合などを聞けば、一般的な住宅メーカーであ
ればお金がかかってしまう補修も、小堀建設では無償で引き受
けることも多いのだそうです。
これも、たとえ利益があがっても自社に内部留保するのでなく
お客様に内部留保する、という考えによるもの。
まさに「お客様最優先」の経営を徹底して貫かれています。
この信用度は、住宅受注の70パーセントから80パーセントが
OBの紹介によるもの、という結果につながっていて、成約率
も90パーセントを超えるそうです。
小堀建設では、少数精鋭主義で、社員一人当たりの売り上げを
最大限にし、多くの顧客に満足のいく家を、できる限り安価で
提供することに、全力を注いでいます。
「お客様最優先」に基づいたこの薄利多売の方針が、41期連続
で黒字経営という驚きの業績の根底にあります。
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小堀社長の経営は、創業者である父・幸栄会長の創業の精神が
ベースになっています。事業承継という視点でも、非常に参考
になる実例です。ぜひご一読ください。
★この記事は、月刊「理念と経営」3月号に掲載されています。
38~41ページ「企業事例研究2」
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