工夫の積み重ねにより会の雰囲気が変わりました

工夫の積み重ねにより会の雰囲気が変わりました


「赤垣屋」は1923(大正12)年に酒販店として創業し、現在は大阪市内で立ち呑み居酒屋を中心に8店舗と一製造部門をもつ居酒屋チェーンです。6年前の社長就任とほぼ同時期に「社内勉強会」を開始された、円間恵美代表取締役に導入の経緯などを伺いました。

Q 社内勉強会の導入前、どのような課題がありましたか。
A 人が管理される社風になっていたことです。指示されたことしか行なえないし、行なわない環境をつくってしまっていたことが、当時起きていたトラブルの要因だと気づき、申し訳なさと危機感を感じていました。

Q 社内勉強会を始めた理由は。
A 全員に「考える力」が身につけば、未来の困難な課題も乗り越えられるだろうと感じたからです。また、地域の先輩経営者から「成長を実感するには、まず36カ月続けること」と教えていただき、時間がかかるなら「善は急げ」と導入を決めました。

Q 導入当時の社員さんの反応や社内の雰囲気はいかがでしたか。
A 指示されたことはやる、という社風がこのときは幸いして導入は難なく行なえました。しかし、全員参加から自主参加に変えたとき、参加者が減りました。会の雰囲気も互いの意見を受け入れる、承認するということがなかなかできず、心配しました。

Q その”壁”をどう乗り越えましたか。
A 良い社風だと感じる他社の社内勉強会に、リーダーとともに勉強に行き、一緒に目的を考え直しました。そして目的を「社風を良くすること」に変え、勉強会から「ディスカッションパーティー」へと社員さんが呼び方も工夫してくれました。また、若手中心でリーダーを選び、進めていくスタイルにしたことで、自分の発言内容が不安でも誰かが汲んでくれるという安心感が生まれ、臆せず発表できるようになってきました。

Q 勉強会を継続したことでどんな変化が生まれていますか。
A 社員さんから、「今までやっていた何気ないサービスが、大切なことだと気づくようになった」「リーダーの司会力が高まり、話しやすい雰囲気になった」「自分の考えがもて、言葉にできるようになった」という声を聞いています。どんな形でもまず続けることで「良し」と見てきたことが良かったと思います。5年経ちますが、今では社内で変化を感じ、「やって良かった!」と実感しています。
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株式会社赤垣屋
円間 恵美

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中小企業を活性化し、成功を探究する経営誌

月刊「理念と経営」
株式会社コスモ教育出版
田舞 富太郎

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