会社一丸となって、上司が知らない職場のイジメに立ち向かおう
今、職場内では、上司が知らない社員間の「イジメ」が激増し、
社会問題として取上げられている「セクハラ」や「パワハラ」以上に、事態は深刻化しています。
人間関係がこじれて対立する問題は昔からありましたが、今のそれは性質がかなり異なるようです。
つまり、こども社会と同質の「イジメ」が職場内にも現れているのです。
例えば、全員でターゲット(標的)の人物を無視して、孤立に追いやります。
さらにエスカレートすると、ターゲットの人物が困惑することを承知の上で、
クレーム情報などを伝えず、問題が拡大する様子を傍観して楽しんだりします。
子どもたちの「イジメ」の問題は、もはやその枠を超え、恐喝・障害・器物損壊などの犯罪行為にまで及んでいます。
この問題に関して様々なご意見があると思いますが、
ひとつ言えることは、このような事態を招いている原因は、我々大人にあるということではないでしょうか。
現在の社会には、自分さえ良ければいいという、自己中心的な考えをもった大人が明らかに増加しています。
深く考える思考力が低下し、これをしたら次にどうなるだろうと想像することができません。
さらには、考えること自体を「疲れる」「めんどくさい」と放棄したり、「わからない」と頭を抱えパニックに陥ったりする現象が増えています。
これは「格差社会の弊害」と一言で片付けられる問題ではなく、混迷を極めるストレス環境が与える多大な心的圧力に起因していることは間違いないでしょう。
ストレスが溜まった視聴者ニーズに応えるかのように、テレビ画面にはハイテンションのバラエティー番組が昼夜を問わず映し出されています。
楽しく愉快な番組を見ることは良い面もありますが、
一時的に現実から目を背け、ストレスを忘れたとしても、
それはただ問題から逃避し、解決を先延ばしにしているにすぎません。
ストレス回避やストレス発散も大切ですが、
それ以上に、職場の仲間と力を合わせ、明るい職場、思いやりの心に満ちた職場、
「ありがとう」という言葉の溢れる職場を目指すことも大切です。
全社員が一丸となって、ストレスに立ち向かう行動が、そこで働く一人ひとりをストレスに強い人間へと成長させるのです。
ストレスに強い人間になるのか、ストレスに弱い人間になるのかは、本人の決意次第です。
人間の本来のあり方は、人と人が支え合う関係や仕組をつくることにあります。本腰を入れた企業内マネジメントコーチングの導入が、職場に求められています。
全日本マネジメントコーチング協会:http://www.management-coaching.jp/
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