君が人生をあきらめ絶望しても、君の人生が決して君を絶望させはしないのだ
7月4日、金沢市において、「理念と経営」経営者の会、北陸地区大会が開催されました。
富山や、福井からもお越しになり、280名の方々が参加されました。
285枚のチケット販売で280名の方が参加されたということはほぼ100%に近い参加率でした。
それほど、皆様が今回の木野先生の講演や問答を期待されていたということだと思います。
梶谷地区会長をはじめ、福井の武澤ブロック会長、富山の宮崎ブロック会長、エリア会長の皆様、会員の皆様に心より御礼申し上げます。
会の終了後の梶谷会長のご報告に大変感動しましたので、
この場を借りて報告させていただきます。
昨日の大会に私の親友が参加してくれました。会社は加賀友禅の卸業ですが、業界全体の売上はピ-ク時の20%に激減。
商売は苦戦を強いられ、しかも彼は大病を患いここ三年間入退院の繰り返しでした。
最近少し体調が良くなり先日本当に久しぶりに食事を一緒にしたとき彼がつぶやくように言いました。
『会社の極端な業績不振、自分自身の大病などのために失ったものは沢山ある。
でも反対にこれまで見えなかったもの、見過ごしてきたものの中に大切なものがあることが見えるようにもなった。
でも呉服の商売は相変わらず厳しいし、自分自身の病気の不安もいっぱいある。
こんな時に会ってみたい人がいる。会ってその人の話を聞きたい。
私が今一番会いたいのは松下幸之助さんです。』
そんなことをポロリと漏らしました。
北陸大会のタイトルは(中小企業受難の時代、松下幸之助ならどう乗り越えるか!)
さっそく友人に今度の大会のチラシと木野先生の紹介文を送らせてもらいました。
彼は奥さん、会社の幹部社員など10名で会場へ来てくれました。
そして木野先生への質問時間に最初に手を挙げたのです。
『伝統工芸である加賀友禅を守り次の時代に継承していきたいという理念はある、
でも現実の経営面では苦しい日々が続いている。
掲げる理念と現実の経営のギャップをどのように考えればいいのか。
どう対処していけばいいのでしょうか?』
彼の心からの叫びのような質問に木野先生は親身になってお答えになられました。
『松下幸之助はどんなときにも諦めたりしなかった。
自分自身が懸命に生きて、自分から人生や運命を見捨てないかぎり、
人生や運命があなたを見捨てることは絶対ありませんよ。熱意を持ち誠実に行動すればいつかかならず明るいものが見えてきます。
時代の変化に合わすことも大事だが、自分から変化を作り上げることに挑戦して見なさい。
自信を持って伝統を守り続けて下さい。
見えない何かがきっと応援してくれますよ』
体調の関係で途中退席されたご夫婦を玄関までお送りしましたが、
二人は目にいっぱい涙をためて『今日は本当に来てよかった、本当に来て良かった』と喜んでお帰りになりました。
二人の心に一条の光が差し込んだような晴れ晴れした表情でした。
昨日出席してくれた一人一人の心に、木野先生の言葉は染み渡ったようです。
会が終わった後、数人の参加者から「理念と経営、経営者の会」で勉強したいという申し出がありました。
今度の大会が経営者の会、社内勉強会の普及拡大につなげていくよう、これからエリア長、支部長の益々のご支援を期待しております。
以上、梶谷会長のご報告より。
この地区大会が単なるイベントではなく、この中小企業受難の時代に戦っている経営者の方々に勇気と希望を与え、「理念の大切さと、全社一丸となって知恵を出し、お客様から「ありがとう」を沢山いただける仕事をし、適正利益を出していく経営を行う。」理念と経営の考え方の啓蒙活動になったのではないかと感じます。
どんな経営者も事業がうまくいかなくなると、孤独になり、考え方が「負のスパイラル」に陥ることがあります。経営者の会を逆境と立ち向かう経営者の姿から学び、お互いが語り合い、アドバイスし合える会にしていくことが、この会の存在価値ではないでしょうか。
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