経営者の関わりが大切です。

経営者の関わりが大切です。


ある会社の社内勉強会の報告が届きました。

◎今回の主な発表
「自社の一番商品」の発表では、
”助っ人精神を持ったスタッフ”という意見がほとんどでした。
しかしまだそれは完成されてはいないし、
お客様に対して強みのアピールは出来ていない、
我社はコンクリート構造物を再生させる会社として、
「環境に優しい」という面で社会に貢献しているという事を、
もっとアピールしていきたいという意見もありました。

「自分の磨き方」の発表では、
最近本を読み始めたという意見があり、
やはり活字は読まないといけないねという話し合いになりました。
社内勉強会が始まって以来、
個人的にも勉強をしようとする人が増えてきたようです。

「自分の敵は自分である」に対する発表では、
その通りだという人がほとんどでしたが、
敵であると同時に味方でもある、という意見があり、皆でなるほどと感心しました。

「心に残る、ありがとう」体験に対するディスカッションでは、
どの話でも皆が感動したと口々に言いました。
”十七歳のとき”の話の、
盗人を許す寛大な母親の言動に心を打たれたという意見が多かったです。
その娘だという女性も、盗人であった作者に対し穏やかに当時のことを話す様子が、
心から許している証拠だという意見もありました。
そして、昔の話を思い出したように、
これまでの社内勉強会で既に発表してくれていた個人的な過去の赤裸々な話を、
今回もまた繰り返すように話してくれたメンバーが2人いました。

今、営業・総務で取り掛かっている”ありがとうハガキ・お礼状”のことで、
私が「弊社スタッフはお客様のことを第一に考え、現場の助っ人として参上いたします」と

お礼状に書いている、と発表すると、
皆が「それを社員のみんなにちゃんと公表しないと!」と言ってくれたので、
すぐその旨を掲示させて頂きました。

こうして良いアイデアがどんどん広がっています。

この会社の経営者は設問表に対して一人一人に赤ペンで添削をして返しています。
添削といっても悪いところの指摘ではなく、交換日記のようなものです。
社員を認め、励ましています。
そして今回、各グループ毎に食事会を開催しました。

全スタッフの設問表ファイルに私の体験談をコピーで渡しておき、
その感想を食事会で聞いてみたのです。
№.2の施工スタッフがポロポロ涙をこぼして泣いてくれました。

この勉強会は社長は入らないと言っていますが、
これは決して関わるなということではありません。
大切なのは見守っているよ。関心を示しているよ。
というサインを送ることなのだと思います。

ここの経営者は言います。
導入は強制でした。勉強することの価値を知らない子供に
自主的にと言っても無理な話です。
まずは強制でもさせることです。
ただし、勉強は楽しい、と思ってもらうように関わることだと言います。

子育てと同じですね。

中途半端な経営者は強制することに怖れ、
結果何もしない。
きっかけも与えず、自分でやりたくなるのを待つ。
結果何も言っては来ない。

こんなことをしているのではないでしょうか?

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