9月号読みどころ(1)
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9月号
「企業事例研究 1」
阿波製紙株式会社 取締役社長 三木 康弘
____________ P18~P25 ___
皆さん、お元気ですか。
今回の「読みどころ」を担当させて頂く、
日本創造教育研究所・コンサルティング部門の
古永泰夫と申します。
とりわけ皆さんとは、
「オンリーワン経営」の連載でお世話に
なっております。
毎号有難うございます。
さて、今回の企業事例である
阿波製紙株式会社こそ、本来は
「オンリーワン経営」で紹介したい程の
企業なのです。
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■ 「年輪に華あり幸あり誇りあり」
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阿波製紙は、徳島県屈指の老舗企業です。
創業1674年で、332年の歴史があるのです。
もうこれだけでも興味深々ですが、とりわけ
すごいのが、逆浸透膜(RO)支持体紙では、
世界シェアの75%を押さえているのです。
また、自動車用フィルターペーパーでは、
国内シェア60%を誇っています。
まさしく、すき間(ニッチ)市場で、
トップ、あるいはオンリーワン戦略なのです。
しかし、なぜ332年もの間、
存続することができたのか?
阿波製紙5代目の
三木康弘社長は言っています。
「決断力が永続の秘訣」
変化に先んじて、
リスクを取って挑戦してきたのです。
厳しいときには、いち早く古いものを棄てて
新しいものに取り組んでいく・・・
どうか、このあたりを読み取って頂ければと
思います。
しかし、29歳で社長になった三木氏は
銀行マンからの社長業スタートですから、
苦労の連続です。
為替による大赤字、リストラ、等々
厳しい状況をどうように乗り切っていったか?
すばらしい方法で乗り切っていますので、
しっかりと読んでみて下さい。
その中でも、特に心の支えになったのが、
経営理念と断言されています。
『「道徳経済合一」は、骨身にしみました。』
この件(くだり)は、実感がこもっています。
目先の利益を追わず、良いものを作る、
このこだわりが、今日に繋がっているのです。
さて、老舗企業、伝統ある企業の将来は
どうなるのか。
三木氏は、
しっかりとしたビジョンを持っておられます。
事業に関しては、
オンリーワン戦略の推進として、
機械漉き和紙から機能紙へ、
さらに将来は、機能材料への転換、
紙らしくない紙を模索していきたいと。
また、地元徳島への貢献として、
徳島ニュービジネス協議会を通した
起業家支援等をご恩返しとして
やっていきたいとのこと。
伝統と革新を実践する
まさしくアドマイアード企業に
なっていくことでしょう。
株式会社日本創造教育研究所
経営コンサルティング部門
取締役主任研究員 古永泰夫
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