6月号読みどころ(2)

6月号読みどころ(2)


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6月号      
     『  松下幸之助翁を語る  』
   神蔵 孝之 様  VS  木野 親之 先生
______________ P6~P13 __

6月号の木野親之先生の連載対談は、
イマジニア株式会社 代表取締役社長
神蔵孝之様との対談です。

神蔵孝之様は、松下政経塾の2期生です。

松下政経塾といえば、
政治家の方々の名前を思い浮かべますが、
「日本の新しい国家経営を推進する
指導者の育成」として、為政者、企業経営者、
教育者など各界の指導者を育成、
輩出されています。
(卒塾生の方々の進路は
政治分野45%、経済分野29%だそうです)

松下幸之助翁の
「立派な経営者を育成したい」との願いの中から
輩出された素晴らしい企業経営者のお一人です。

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 ■ 松下幸之助翁との出会い
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 学生時代、政治家を志された神蔵様は、
 「日本の原点はモノづくり」のアドバイスで
 トヨタ自動車に1年間勤務をされ、
 松下政経塾に入塾されています。

 しかしながら、
 ご自身が選挙出馬準備をされた時、
 政治家向きではない事を自覚され、
 事業家の道へと転身し、
 1986年パッケージソフト会社
 イマジニア株式会社を創業されています。

 松下幸之助翁から受けた教えが、

  「社会は人間で構成されているのだから、
   人の喜怒哀楽をとらえられれば、
   大概の事はできる。

   だから、
   人間とは何かを常に考えなさい。

   そして、
   運のいい人といれば
   自分にも運が巡ってくる。
   それがビジネスの成功に繋がる。」

 神蔵様はこの言葉を、
 ヒト・モノ・カネ・信用も何も無い
 創業期の土日返上・24時間仕事という苦境の
 日々の支えにされたと語っていらっしゃいます。

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 ■ 宇宙根源の法則
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 木野親之先生は、この言葉の背景を
 次のように語っていらっしゃいます。

 「松下創業者は生涯3度
  生まれ変わったと思っている。

  1度目は事業を始めた独立の時、
  2度目は戦前の昭和大恐慌の時、
  3度目は戦後の財閥指定を受けた時。
 
  その3度とも松下電器の大きな岐路、
  存亡のかかる時、逆境の時である。

  特に、3度目の財閥指定の際は
  極限にまで追い詰められた時であった。

  その逆境を乗り越え、
  企業発展へと導いた体験から
  『宇宙根源の法則』を発見・体得された。

  日本では太陽は東から昇って西に沈み、
  春・夏・秋・冬と移り変わり再び春となる。

  この法則に素直な気持ちで乗ることが
  人間の強さを引き出し、成長へと導くことを
  松下創業者は体得されたのである。」

 だから、『困ったときでも困ったらあかん』と
 言われた。

 困るというのは外部環境の変化であり、
 自分の心の中が困らなければ
 困った問題ではない。
 
 局面が全てだめでも諦めてはならない。

 諦めなければ局面は必ず変わると
 教えてくれています。

 この教えを受け、神蔵社長は創業まもなく
 累積損失10億円を抱えても、
 それを乗り切り、10年で上場企業とし、
 上場5年後にはパッケージソフト業から
 モバイルインターネット業へと大転換され、
 現在では「デジタル・エデュケーション」という
 新たな教育の分野へと道を切り拓くため
 日夜邁進されていらっしゃいます。

 そんな神蔵社長から
 中小企業の経営者への一言は、
 松下幸之助翁からの言葉である

  「商売は成功するようになっている。
   やり方さえ間違えなければ
   必ず成功する。」

 厳しい現実に日々向かい合っている、
 中小企業の経営者を励ます熱い言葉を
 贈って下さっています。

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