6月号読みどころ(1)

6月号読みどころ(1)


____________________
6月号     
        「企業事例研究 1」
 東京宝・株式会社 代表取締役 河越康行
_____________ P18~P25 _

6月号の企業事例は、東京宝・株式会社様です。

同社は、

●経営理念
 「お客様感動創造主義に徹し、
  物心両面において、
  より健康で幸せな人生を追求し、
  社会の発展に貢献する」

●経営ビジョン
 「新観光商業の創造」

を経営の基礎にした、
連結売上106億円(05年2月期)の
企業です。

よく言われることですが、
「経営者の思い」が会社を作ることを、
この企業事例研究では、再認識させられます。

今回の事例を通して、
松下幸之助翁の『経営理念の確立が
企業成功のポイントである』という
お言葉を思い出しました。

つまり、企業の成功要因は、
『経営理念の確立が50%』
『社員一人ひとりの能力を引き出す
 環境作りが30%』
『戦略・戦術が20%』ということです。

まさに、このことを実践されている
企業事例ではないでしょうか。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ■ 経営理念「お客様感動創造主義」    
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 経営理念が重要であることは、
 ほとんどの経営者の方はご存じだと思います。

 しかしながら、 

  「経営理念が浸透する取組みを
   行っていますか?」

 と質問すると、なかなか実践できていないのが
 実情ではないでしょうか?

 そのような企業様は、
 この東京宝様の事例を是非参考にして下さい。
 

 同社では、
 経営者の「思い」が仕組みになっています。

 経営理念を社内で統一、共有するために
 「お客様感動創造ミーティング」を設けたり、
 経営理念を109か条にひもといた
 「経営理念手帳」を朝礼で読みあうなど、
 理念浸透に向けた「環境作り」に
 力を注いでおられます。

 
 経営理念は、浸透し、実践されなければ
 意味がありません。

 そのためには、
 同社のような不断の努力しかありません。

 また、
 経営理念と経営トップの言動が
 一致していなければ、社員さんの共感を
 得ることができません。

 経営理念と社員さんへの指示が
 一致しているかをチェックすることを
 お勧めします。

 
 そして、
 経営理念が浸透する前提条件として、
 経営理念が「理に適っている」ことが
 必要です。
  
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ■ 経営ビジョン「新観光商業の創造」    
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 経営ビジョン「新観光商業の創造」とは、

  「お客様の期待を超えるような、
   これまでにないお店、お土産、
   おもてなしを創造する」

 という意味です。

 この経営ビジョンの根本には、
 
 「地域に根ざした事業で、
  地域の人たちと一緒に繁栄していきたい」

 という同社の考えが存在します。

 同社の経営戦略・戦術には、
 経営理念がその根底を脈々と流れており、
 製菓卸業から自社商品をプロデュースする
 という新しいビジネスモデルの構築へと
 帰結しました。

 そして、数々のヒット商品を生み出し、
 同社の様々な仕組みづくり・環境づくりに
 大きな影響を与えています。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ■ 学ぶ社風をつくる
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 そして同社にはもう一つ、
 ヒット商品を生み出す企画力・商品力を
 育てる秘訣があります。

 それは、「人財を育てる」ことです。

 河越社長は、
 「優れた人財力からしか
  優れた商品力は生まれない」という
 考えを持っておられます。

 よって、
 同社には「人財」を育成するために、
 社員さんが「学び・成長する」ための
 継続して学べる環境が
 体系的に整えられています。

 その一つが、「社内大学」制度です。
 詳細は本誌に委ねますが、
 ここにも社員さんが積極的に学ぶ
 環境づくりがされています。

 また、
 新入社員研修のカリキュラムもユニークで、
 人材育成のヒントにして頂けると思います。

 そして、これらの仕組みづくりには、 
 「人間には無限の可能性がある」という
 河越社長の座右の銘が、
 根幹にあるように思います。

 よって、
 「理念」「ビジョン」の実現に向けて、
 社員さんお一人お一人が、
 自分の可能性にチャレンジし続けていく
 社風が同社にはあります。

 目先の数字よりも、
 企業成功にとって「経営理念の確立」が
 ポイントであることを改めて強く感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です