5月号読みどころ(4)
_____________________
月刊「理念と経営」 5月号
「企業事例研究 2」
株式会社ニソール 代表取締役 田崎 薫
______________ P42~P49__
「世界に羽ばたくトキメキある商品創り、人づくり」が
経営理念の電子機器プリント配線基板の設計、
CAD・CAMシステム開発の株式会社ニソールが
今回の企業事例です。
多くの下請け企業の夢である
「メーカーへの転身」を実現した企業です。
何故、ニソール様が実現できたのか?
詳しくは本誌をご覧になって頂きたいですが、
田崎氏と全社員さんが写った写真に
答えを見たような気がします。
皆さんが素晴らしい表情をされていて、
「一致団結」「全社一丸」という言葉が
ピッタリではありませんか!
何故、こんな素晴らしい会社になることが
できたのか?
このことを考えながら、お読み下さい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 社名の由来
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ニソールというユニークな社名に、
まず興味がそそられます。
それは、
「日本の魂(SOUL)」から来ているのです。
まさしく、
日本のものづくりに対する誇りとこだわりが
そこに詰められています。
「私たちの商品には、作り手の魂、
心が込められています」
社長の田崎氏は胸を張って言い切る。
皆さんは、
自社の商品(製品・サービス)に対して、
田崎氏のように堂々と言い切れますか?
そして、社員さん全員が
言い切ることが出来るでしょうか?
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 営業のいらない商品づくりに徹する
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ニソールには、
営業部隊がいないのです。本当でしょうか?
気になりませんか?
本当にそうなのです。
田崎氏は言います。
「本当にいい商品を創っていれば、
営業がなくても売れる」
「ときめきのある商品、
買わずにはいられないような商品を
目指すということです。
すなわち、
「ニソールブランド」というものを
創らなければならない。
そのためには、人創りであり、
魅力ある人でなければ、
魅力ある商品をつくれない。」
この点をしっかりと読み取って下さい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ ビジョンの大切さと「下請けからの脱却」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「社員教育以上に大切なのが、
まず経営者の教育が大切である」
田崎氏の言葉です。
そのために勉強会やセミナー等に参加し、
自己研鑽を積んでこられました。
その中で、経営者として、
一番大切なことを知ったのです。
それが、経営ビジョンです。
早速、ある「ビジョン研修」を受けた。
「今の下請けのままでは、限界がある。
メーカーに脱皮しないと業績は上がらない。
自社商品を持とう」
「下請けからの脱却」という
ビジョンを打ち立てた。
その半年後、
早速、チャンスが舞い込みます。
あるCADシステム開発部門の売却話である。
そうだ。ビジョンに叶う。千載一遇のチャンス。
下請けからメーカーへの脱却である。
意思決定に躊躇はない。
ビジョンがあればこその即断即決である。
リーダーの必須条件は、
意思決定の迅速さと正確さです。
意思決定の迅速さは、
ビジョンの有無が大きく作用します。
ビジョンが明確になれば、後は、
いかにビジョン実現に向けて、
種まきをしていくかである。
そのあたりの戦略を
しっかりと読み取って下さい。
そして、田崎氏の言葉
「今が一番大変です」、から
リーダーとしての心構え、
生き方を学んで下さい。
この心構えが必要なのは、
経営者だけではありません。
働く者全てに必要なことなのです。
もし、
全社員さんがこの姿勢で仕事をすれば
企業発展は間違いありません。
お互いに頑張りましょう!
コメントを残す