3月号読みどころ(3)
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3月号
月刊「理念と経営」の読みどころ(3)
「企業の成功法則」
~ 社長力・管理力・現場力 ~
____________________ P27~P33 _
今回のテーマは「意思決定」です。
意思決定論で有名なのは、H.A.サイモン教授です。
サイモン教授は、組織における意思決定を階層別に、
上位から
「トップ・マネジメント」
「ミドル・マネジメント」
「ロワー・マネジメント」に区別しています。
月刊「理念と経営」では、分かりやすくするために、
「トップ・マネジメント → 社長力」
「ミドル・マネジメント → 管理力」
「ロワー・マネジメント → 現場力」としています。
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■ 全ての階層に共通すること
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全ての階層で共通するのは、意思決定のプロセスです。
「意思決定のプロセス」
情報活動 → 企画活動 → 選択活動
簡単に説明すると、
意思決定に必要な情報を収集し(情報活動)、
選択可能な複数の代替案を作成し(企画活動)、
自社の発展に寄与する案を選択する(選択活動)、
というプロセスを経て、意思決定がなされるということです。
収集する情報や、企画する代替案の内容などは、
各階層によって異なってきます。
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■ 3月号の『企業の成功法則』の読みどころ
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過去1年間で行った意思決定を振り返って下さい。
自分が果たすべき責任に沿った意思決定でしたか?
今回の「企業の成長法則」は、
『自分がすべき意思決定とは何か?』という
問いを持ちながら読んで頂きたいと思います。
自分の果たすべき責任が明確でなければ、
どんな情報を集めれば良いのかが分かりません。
つまり、情報活動がピント外れになります。
情報活動が適切でなければ、
企画活動・選択活動もうまくいきません。
また、管理力・現場力について言うと、
「経営者(会社)の方針や戦略」が
情報活動の一環で収集されます。
つまり、経営者の方針・戦略が間違っていると、
管理力・現場力も間違った方向に進むということです。
逆のことも言えます。
現場から歪んだ情報が管理職・経営者に上がると、
社長力・管理力が間違った方向に進みます。
この典型的な例が、P32のE社の事例です。
破綻の直接的な原因は現場のミスですが、
潜在的には、社長力・管理力の欠如によるものです。
社長力・管理力・現場力は
三位一体でなければなりません。
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