3月号読みどころ(1)
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3月号
月刊「理念と経営」の読みどころ(1)
『 松下幸之助翁を語る 』
内田 昭 様 VS 木野 親之 先生
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●今回のゲスト
内田 昭 氏
パナソニックSSマーケティング株式会社取締役相談役
30歳の若さで、幸之助翁から直々に社長を依頼され、
松下電器の販売会社の社長に就任。
社員を辞めさせたことがなく、赤字も出さないなど、
数ある販売会社の中で、抜群の業績を残された。
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■ 今回の読みどころ
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日本的経営とは何か?
色々な答えがあると思います。
「社員を大事にする」という特徴は、その一つです。
米国では、業績が悪ければすぐにレイオフを行いますし、
人員リストラ計画を発表すれば、株価が上がったりします。
もちろん、
米国でも人を大事にする企業はたくさんありますが...
「社員を大事にする」という特徴が制度となったのが、
日本的経営の3種の神器のひとつ....
「終身雇用」です。
「年功序列」と混同され、「終身雇用」が軽視されています。
また、非正規社員の増加など、
時代は雇用の流動化の方向に向かっています。
しかし、月刊「理念と経営」はこのように主張します。
「年功序列は変えるべきだが、終身雇用は守るべきである!」
終身雇用を守るべき理由は、いくつかあります。
(年功序列については、いずれ述べたいと思います)
「独自のノウハウ・技術などの無形の資産を蓄積する為」
「日本人は、コミュニティ重視の民族である為」.....
しかし、
これらの理由の根本には、もっと深い真理があります。
今回のゲストである内田氏と幸之助翁のエピソードから、
それを感じ取って下さい。
象徴的な内田氏の言葉を紹介します。
「 社長というのは歴史の一コマです。
自分で社長になったつもりでいるけれども、
じつは人に推されてなっている。
その推してくれた人もまた、
推されてその立場になってきた。その繰り返しです。
ならば、後継者をつくるのも私の責任です。
そういう意味の歴史の一コマです。
(中略)
なぜ従業員を預っているか、ということについて、
これは神様から預っている。(以下省略) 」
内田氏が、決して社員さんを辞めさせなかったのは、
上のような信念を持っていたからです。
終身雇用という制度によるものではありません。
理念に基づいた戦略やシステムでなければ、
社員さんの心は動かせないのです。
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