『一の戦略』で起死回生を
市場戦略や顧客戦略を考えるとき、
ずばり「オンリーワン」を追求していくことが一番いい方向なのですが、
我々中小企業においては、現実問題としてすぐに「オンリーワン」へシフトしにくい状況や環境もあります。
そういう中で、いかに少ない経営資源を有効に活用していくか・・・。
そのために『一の戦略』をぜひ考えて頂きたいのです。
『何かで一番』をとる“ナンバーワン戦略”か、
『何かで初』をとる“ファーストワン戦略”か、
『何かで唯一』をとる“オンリーワン戦略”か。
マーケティング理論に『一番手の法則』がありますが、
どの分野においても、「一番」や「最初」が最も消費者にインパクトを与える、というものです。
今回の事例「白滝酒造」さんは、まさにこの『一の戦略』で見事に危機的状況を打破した企業です。
具体的には「上善如水」という商品が大ヒットし、危機を救ったのですが、
この商品のコンセプトは、当時としては、画期的というか、
業界の非常識といってもいいもので高橋敏・前社長の一念で実現したのです。
本来、清酒のターゲット層は中高年の男性でお酒の強い人が中心ですが、
この商品はその逆の清酒を飲みたくない顧客をターゲットにしたのです。
すなわち、二十代の女性をターゲットにし、超ニッチな市場で“ファーストワン”“オンリーワン”を狙ったのです。
当然、「味」「パッケージ」「売り方」「造り方」すべてを変えざるを得ませんが、
従来とは全く違った戦略で、見事に大ヒット商品を誕生させたのです。
いかがでしたでしょうか??
一番買いたくない顧客が、今やメイン顧客になる時代かもしれません。
「一の戦略』の発想でオンリーワンを目指されてはいかがでしょうか??
詳しい情報に関しましては、「理念と経営 7月号」に掲載しております。
ご興味ございましたら http://www.rinen-mg.co.jp へお立ち寄り下さい。
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