震災で学んだ”崩れない”人中心企業の大切さ
震災で学んだ”崩れない”人中心企業の大切さ
株式会社東洋 代表取締役社長 中村 秀夫
クレーンゲーム台数でギネス認定され、メディア出演も多く、華やかなイメージを持つ東洋。しかし、東日本大震災後の計画停電により、売り上げが半減し、クレーンゲーム全店を閉店。夜も眠れず、倒産も考えた。逆境に挑む中、中村社長が考え至った企業の姿とは―。
「いまできることを一生懸命やれ」
埼玉県に、世界一のクレーンゲーム店がある。設置
台数でギネス記録(240台)に輝く「エブリデイ行田店」だ。
休日にはお年寄りから子どもまで多くの家族連れで溢れる人気店である。
同店を運営する株式会社東洋の中村秀夫社長は、
「私のいままでの人生を振り返ると、大きな波が二つありました」
と、静かに語る。
一つ目の波は創業のときだった。1987(昭和62)年。
5年勤めた眼鏡・宝飾品の販売会社を辞め独立した。
それまでの仕事の知識と技術を生かして郊外型の
眼鏡のディスカウントショップを開こう。そう思い、
いまの本社がある、埼玉県北本市に300坪の土地を取得した。
社名を、父が経営していた東洋家具センターにちなんで
「東洋眼鏡」とつけた。
ちょうど家電のディスカウントショップがロードサイドに
出始めた時期だった。中村さんは“家電も眼鏡も必需品だ。
家電でやれるなら眼鏡も成功する”と考えたのだ。
27歳の青年の目には、広々としたブルーオーシャンが見えていた。
「ところが、父や兄弟など周りのみんなから、
そんな前例のないようなことをやるのはやめろ、
と反対されたのです。店の規模についても、
眼鏡は検眼やフィッティングをしなければならない、
二人でそんな大きな店は回せないと、身の丈に合わない
場所で大きな夢を描いても駄目だと言われました。
土地を取得しただけで、まだ店舗は建てていなかった。
次の方針を固めるまで、妻の綾子さんと二人で
アルバイトをしながら貯金を切り崩す生活を続けた。
独立の夢が夢のまま終わってしまうかもしれない――。
そんな思いと葛藤する辛い日々だった。
一年ほどたったとき、再び親兄弟から
「このままでは未来がない。いまできることを、
まず一生懸命にやったらどうか」と言われた。
家電のディスカウントで成功していた兄が
「家電を教えるからまずそれをやれよ」
と言ってくれたのだった。
電気の知識はまったくなかった。家電と言われても、
すぐには決断できない。半年ほど悩んだ末、
中村さんは兄の言葉に従おうと決めた。
90(平成2)年、家電ディスカウントショップの
「エブリデイ北本店」を開店した。
店名に「毎日お客様に楽しさと夢を提供しよう」
という決意を込めた。同時に社名から「眼鏡」を取った。
この家電の店が大当たりをしたのだ。業績は
右肩上がりに伸びていき、支店も出せるようになった。
ようやく一回目の波を勝ち越えることができた。
そんななかで出会ったのがクレーンゲームだった。
ファミコンソフトなど店で売れ残った品物を景品に
してみようと、中古のゲーム機を一台導入した。
「驚きました。クレーンゲームの前でお客様が二人、
三人と集まって「取れる」「取れない」とすごく
楽しまれているのです。100円でこんなに楽しめる。
これはすごい。普通の小売業にはない楽しい体験を
提供できるのではないかと考えたのです。
二台、三台と機械を増やしてゆき、
2001(同13)年には専門店を立ち上げ、その後は次々と
家電の店をクレーンゲーム専門店に変えていった。
続きは、「理念と経営」2018年2月号 P52~をご覧ください♪
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