6月号企業事例研究の読みどころ★
■■ 1.今月の「理念と経営」
高級フルーツ専門店として全国区の知名度を誇る千疋屋総本店を
今週はご紹介します。同社は創業183年の老舗企業でもあります。
千疋屋総本店ブランドへの思いを、6代目を継いだ大島博社長
に話を伺いました。
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☆「ひとつ上の豊かさ」
6代目を継いだのはバブル崩壊後のこと。法人客が一気に減って
お客様もがくんと落ちてしまった頃でした。
社長就任後、3年ほど経って「ブランド・リヴァイタル・プロジェクト」
というプランを立ち上げて経営改革に取り組みます、そして、そのとき
考えたコンセプトが「ひとつ上の豊かさ」というものでした。
それまでの「敷居が高くて馴染めない」という企業イメージを、
高級フルーツ店というところは変えずに、“頑張った自分への
ご褒美”とか、“身近な人へのお土産”とか、
まさにお客様に「ひとつ上の豊かさ」を感じていただく
戦略に舵を切ったというわけです。
「『ひとつ上の豊かさ』をお客様にお届けするには、ご提供する
商品の品質はもちろんですが、対応する社員一人ひとりのまご
ころ、振る舞いが大事です。これは、販売スタッフだけでなく、
製造、物流、管理、それぞれのスタッフが真剣に取り組んでい
かないとできません」
ひとつ上で手が届く商品として、千疋屋ならではの生のフルーツを
使ったケーキを開発。東京駅や羽田空港で東京土産として1個数百円
で販売を開始。
それまではお土産は焼き菓子が中心で「生ケーキは冒険」でしたが、
これがヒットし、売り上げが3倍に伸びたというのです。
1個数百円。ケーキとしては高いけれど、有名な千疋屋のフルーツを
使った生ケーキ。まさに「ひとつ上の豊かさ」が実感できる商品です。
☆「ブランドとは、“店・会社の在り方”」
社員一人ひとりのまごころや振る舞いというのは、言い換えればそれは
「千疋屋総本店らしさ」といえると思いますし、さらにいえば、それが
「ブランド力」に繋がっているのかもしれません。
「ブランド」について、大島社長こんなことをおっしゃっていました。
「一言で言うと、ブランドとは、“店・会社の在り方”だと思います。
マーケティングは売り方・やり方ですね。ただ、ブランディングも
10年ごとくらいに見直す必要があると思います。
また、抜本的な改革も30年ごとに試みないと、生き延びていけません。
実際、千疋屋総本店も私で6代、180年になりますが、それぞれの代で
大きなイノベーションをしています。それで180年続けることができた
のだと思います」
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ブランドとは会社の在り方──。
取材中、この言葉が深く心に響きました。
千疋屋総本店らしさをいかに浸透させ、どう維持してきたのか。
千疋屋総本店の事例には多くの気づきと学びに溢れています。
ぜひご一読ください。
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