掲載事例
2017年12月号
企業事例研究
- 製造業
- カイハラ株式会社 代表取締役会長 貝原 良治
「ビッグカンパニー」ではなく、〝グッドカンパニー〟を目指したい!
ジーンズのデニム生地で国内シェア50%超。そればかりか、リーバイ・ストラウス社やユニクロ、ギャップなど世界のアパレル大手が同社のデニム生地を採用。「カイハラ」は世界のファッション業界でその名を知られる存在だ。藍染めの機屋だった家業を、世界ブランドにまで育てた取り組みとは......。
- 販売業
- 有限会社岡田商店 代表取締役会長 岡田 昭夫 常務取締役 岡田 礼子
売上高20億円を超えても「八百屋の原点」を忘れない
創業以来、地域に根づいて正直な経営を続ける食品スーパー、岡田商店。2011(平成23)年には長男の信行さんが社長に就任し、若い感性を経営に生かし始めている。実質的な2代目にあたる昭夫会長と妻の礼子常務に、地域密着経営の秘訣を聞いた。
逆境!その時、経営者は・・・
- 販売業
- 株式会社森八 取締役女将 中宮 紀伊子
「天は乗り越えられない試練は与えない」と信じて
400年近くもの歴史をもつ老舗菓子司森八に、突然60億円もの負債が襲い掛かる。莫大な負債とその原因である社内の腐敗に立ち向かうべく、中宮紀伊子女将は経営革新の先陣に立った。その覚悟の先にある思いとは─。
2017年11月号
企業事例研究
- 菓子製造業
- 石屋製菓株式会社 代表取締役社長 石水 創
〝しあわせをつくるお菓子〟「白い恋人」が教えてくれた原点
スイーツ王国・北海道で抜群の知名度を誇るのが「白い恋人」だ。製造販売を手掛ける石屋製菓は、今年創業70年を迎える老舗だが、実は10年前、会社存亡の危機に陥った。後に「奇跡の復活」と呼ばれる挑戦はこの時から始まった。その再生までの舞台裏とは─。
- 運送業
- 株式会社宮田運輸 代表取締役社長 宮田 博文
「心をベースにした経営」で理想と希望と愛を語る
売り上げや利益ももちろん大事。でもそれ以上に、仕事を通じて、自分の命が輝いたという人生を社員に送ってもらいたい─。誰よりトラックを愛する宮田運輸(大阪府高槻市)4代目が目指す〝心が響き合う会社づくり〟とは
逆境!その時、経営者は・・・
- 金属製品製造業
- 株式会社谷川工業 代表取締役 谷川 理
いくら技術力が高くても思いやりや感謝を忘れてはいけない
リーマン・ショック後に起業し、自らががむしゃらに働くことで売り上げは順調に伸びたが、人がなかなか定着しない。頼りにしていた弟が去ったとき、本当の意味で社員に向き合った。そのとき、見えてきたのはモノづくり企業における「人」の大切さだった。
2017年10月号
企業事例研究
- 総合グラフィックス
- 水上印刷株式会社 代表取締役会長 水上 光啓
お客様の「面倒くさい」をすべて引き受ける
縮小を続けている印刷業界。デジタル化により、印刷関連業の出荷高は、2004年~14年の10年間で約1兆7000億円も減少している。そんな厳しい経営環境の中でも飛躍を遂げているのが水上印刷(東京都新宿区)である。業界の常識を覆す「フルサービス・カンパニー」経営に迫る。
- エネルギー業
- 株式会社ジェネックス 代表取締役 石川 清成
基本事業の上に立ち、時代が求める「時の草」を刈る
2011(平成23)年の東日本大震災で関心が高まる前に、再生可能エネルギーに着目して事業転換を成功させた石川清成社長。愛知県碧南市という日照時間の長い土地柄を生かしたビジネスを展開しつつも、太陽光だけにとらわれない総合的な再生可能エネルギーの事業化を目指す。
逆境!その時、経営者は・・・
- 建築業
- 株式会社三和重機 代表取締役社長 干場 一洋
苦境の中で踏ん張ってくれた社員がいたからこそ、今がある
修業期間を終えて父の会社に戻ってきた。やがて会社はバブル崩壊後の建設不況の煽りで債務超過に陥り、明日のお金もない現状に直面する。会社のスリム化と資金繰りに一身で向き合い、眠ることもできない日々が続いた。その苦境を耐え忍んだ同社の強みの原点とは─。
2017年9月号
企業事例研究
- サービス業
- 株式会社美容室桜井 代表取締役会長 三澤 龍子
最高のサービスは社員一人ひとりの幸せから生まれる
「美容室桜井」は札幌で1918(大正7)年創業という老舗美容室だ。大正・昭和・平成と激動の時代をくぐり抜け、町のパーマ店から企業への躍進を支えたのは、異業種から飛び込んだ三澤龍子会長の存在が大きい。来年100周年の節目を前に、いまも輝き続ける老舗美容室の経営の秘訣に迫る。
- サービス業
- 株式会社オームラ 常務取締役 大村 洋子
点から線へとつながっていく葬儀業を目指して
葬儀ばかりでなく、遺族同士での日帰り旅行を企画するなど、遺族の悲しみに寄り添う経営を貫く株式会社オームラ(福井市)。その方針に至った道筋には、耐え難い悲しみと静かな決意があった。
逆境!その時、経営者は・・・
- 小売業
- 株式会社カネダイ 代表取締役社長 佐藤 亮輔
すべてを失ったことが新たなスタートへと背中を押した
巨大津波は、日本の水産基地である宮城県気仙沼の街を襲った。被害状況は「壊滅的」だったにもかかわらず、3カ月後には魚市場を再開。同時に挑んだ自社の復興では、思い切った改革へと舵を切った。その二つの柱とは─
2017年8月号
企業事例研究
- サービス業
- 株式会社喜久屋 代表取締役兼CEO 中畠 信一
ご縁あるすべての人に〝喜久屋でよかった〟と思ってもらいたい
縮小著しいクリーニング業界で、ネット宅配などの画期的試みで躍動する喜久屋(東京都足立区)。快進撃の背景には、2代目社長が19年前に経験した最大の試練と、そのとき決意した「生涯をかけた恩返し」への思いがあった。世のため人のため、恩を返すことで活路を切り開いた、三方善しの経営革新に迫る。
- 不動産業
- 株式会社ハウスドゥ 代表取締役社長 CEO 安藤 正弘
業界を変える!不動産業界をお客様のためのものへ
消費者にとってわかりにくい仕組み、バブル期に広まった「地上げ屋」や「土地転がし」という言葉の印象から、どこか不透明なイメージがある不動産業界。その中で「お客様のために尽くす」という考えを貫き、業界全体を変革しようとしているのが不動産フランチャイズ・チェーン(FC)、ハウスドゥの安藤正弘社長だ。
逆境!その時、経営者は・・・
- 製造業
- 有限会社オートアロウ 代表取締役 矢口 完
経営に近道なし。失敗に学んだ会社の未来
安易にフランチャイズ契約を結んでしまい、これが大きな誤算となる。そこにリーマン・ショックが襲い、苦しい状況から抜け出せない。危機感と焦りが増す中、気が付けば社員を責め、辞めていく人もいた。逆境の末、矢口社長がたどり着いた答えとは。
2017年7月号
企業事例研究
- 製造業
- HITOYOSHI株式会社 代表取締役 吉國 武
廃業寸前。下請けシャツ・メーカーの夢をかける大胆戦略
人気の高い「HITOYOSHI」のシャツ。その誕生までには、親会社の経営破綻で廃業の瀬戸際に立たされた危機があった。そこから高級ブランドを確立する現在までの7年余りを、吉國武社長に振り返っていただいた。後発ブランドが大手に伍してきた背景には、業界の常識を打ち破る斬新な手法があった─。
- 産廃処理業
- 株式会社インテックス 代表取締役 金山 昇司
自分の人生に夢と希望を抱き挑戦し続けられる会社をつくる
「この世の中に廃棄物は存在しない」と宣言し、産業廃棄物処理や建物解体工事を通じて資源リサイクルに努める株式会社インテックス(岡山県岡山市)。低価格を売りにする同業者が多い中、同社はなぜ多くの顧客から選ばれ続けるのか─。
逆境!その時、経営者は・・・
- 製造業
- 有限会社菅原工業 代表取締役社長 河野 善之
瀬戸際まで追い詰められて見えた"思いやりあふれる会社"のビジョン
決算書の見方もわからず、先輩経営者に聞かなければ自分の会社の財務状況もつかめない新米経営者が、逆境に体当たりで向き合って乗り越えた成長の軌跡。
2017年6月号
企業事例研究
- 小売業
- 株式会社千疋屋総本店 代表取締役社長 大島 博
「ブランド」とは、〝会社の在り方〟である
関東圏のみの展開ながら、全国区の知名度を誇る高級フルーツ専門店・千疋屋総本店。バブル崩壊による売り上げ激減の危機的状況のなかで、改革プラン「ブランド・リヴァイタル・プロジェクト」を断行し、千疋屋に新たな息吹を吹き込んだ6代目・大島社長の老舗の流儀、ブランド維持の秘訣に迫る。
逆境!その時、経営者は・・・
- 製造業
- 株式会社ニュー・サンワ 代表取締役 加藤 寛隆
社員が誇りをもてるよう、世界ナンバーワンを目指す
請われるまま父の会社へ入社したが、その実情はひどく、社内は荒れ果てていた。会社の意識改革を進めるものの社員の猛反発を受け、さらには事業の柱を大手に奪われた。逆境に挑むなか、加藤社長が目指した企業の姿とは。
2017年5月号
企業事例研究
- 飲食業
- 株式会社鳥貴族 代表取締役社長 大倉 忠司
「焼鳥屋で世の中を明るくする」この理念に本気で挑むブレない経営
現在、全国に500店舗以上を展開し、280円均一(税抜)というブランドを確立させた株式会社鳥貴族。いまや大手居酒屋チェーンとして躍進する当社だが、その背景には創業当時からの創意工夫、焼鳥への確固たる愛情。そして大倉社長の「うぬぼれ」があった。
- 販売業
- 株式会社DO UNION 代表取締役 織畠 哲朗
お客様にとことん寄り添って、共に喜び、共に感動を味わいたい
英国が生んだ名車MINIを販売し、九州で独占状態をつくってきたDO UNION(福岡市)。背景には、ユーザーから自然発生的に生まれる「表現したい」という欲求を満たす〝場づくり〟があった。
逆境!その時、経営者は・・・
- 飲食業
- 株式会社湯佐和 代表取締役 兼 人財共育担当 湯澤 剛
私が本当の意味で経営の壁にぶつかったとき
会社員として充実した毎日を送っていたなか、突然降りかかった後継の現実。40億円の借金返済と戦いながら社長業と向き合う湯澤社長の本当の逆境は、返済の目途が立った後にやってきた。
2017年4月号
企業事例研究
- 建築塗装業
- 有限会社麻布 代表取締役社長 池田 大平
ボランティア活動で、自分が変わる、会社が変わる、業界を変える
服は汚れる、夏は暑い、冬は寒い。肉体労働で仕事はハード......。そんな"3Kの典型"ともいわれる塗装業界でメキメキ実力をつけている有限会社麻布(愛知県春日井市)。業界の意識をも塗り替えようと、ボランティア団体「塗魂ペインターズ」の立ち上げに奔走した、池田社長の格闘の日々と志─。
- 小売業
- 富士産業株式会社 代表取締役社長 作村 直人
社員はうちの宝だ!原点回帰で組織が1つになった
富士産業(東京都葛飾区)は、営業力とサービス力で〝街のガス屋さん〟として親しまれてきた。しかし、エネルギー需要の変動などにより一時赤字に転落。復活のきっかけは、既存顧客への「感謝の訪問」だった。
逆境!その時、経営者は・・・
- 運送業
- 株式会社トップライン 代表取締役 中嶋 洋子
一番大事なのは社員を守ること。この1点を支えにして
98%もの仕事を占めた取引先からの契約解除、突如売り上げは3分の1に。さらに、かつての管理者達からの立て続けの訴訟。取引先からも、仲間からの信頼も失った中嶋社長は、この逆境に何を見たのか。
2017年3月号
企業事例研究
- 製造業
- 大塚産業マテリアル株式会社 代表取締役社長 大塚 敬一郎
時代に即した「転進」が新分野への道を拓く
300年以上前に、蚊帳の製造から始まる長い歴史の中で、幾度もその業態を変化させてきた大塚産業マテリアル(滋賀県長浜市)。だが、表面的には異業種への転換にも見える大胆な変遷はすべて、培ってきた技術、蓄積してきたノウハウを活かした「転進」であった。
- 建築業
- 株式会社小堀建設 代表取締役社長 小堀 彰久
地元トップの住宅メーカーになり職人の社会的地位と尊厳を取り戻す
高い提案力と、顧客との信用力を武器に、着実な成長を続けてきた小堀建設(栃木県矢板市)。誰からも文句のつかない実績と実力を身につけて、経営理念の実現を目指す
逆境!その時、経営者は・・・
- 小売業
- 株式会社賞美堂本店 代表取締役社長 蒲地 桃子
娘が苦しい思いをしないでいいように今後を考えるのが私の務め
お姫様状態での社長就任。日本の食文化の変化やバブル崩壊など、社会の波が押し寄せるなか、頼りの先代社長である父との別れが訪れた。突然に目の前が真っ暗になったかのような逆境で、蒲地社長は何を思うのか。
2017年2月号
企業事例研究
- 飲食業
- 有限会社ラッキーピエログループ 代表取締役 王 一郎
「2割のメニュー」「2割の顧客」に特化し〝地域ダントツ店〟をつくる
北海道南部の27万人都市・函館とその近郊のみの展開ながら、年間200万人が訪れるハンバーガーレストラン・ラッキーピエロ。大手チェーンを寄せ付けない人気ぶりは、日本だけでなく、海外にも広まっているが、今後も道南エリア以外に進出する予定はない。創業以来一貫して追求する、王社長の戦略、哲学とは。
- サービス業
- 有限会社エスタシオ 代表取締役 舟木 なみ
心まできれいにするフルビューティー・ドクターを目指して
「父の会社で働く社員さんの雇用を守りたい」、その一心で美容師ではない舟木社長は美容室経営を始めた。異業種から来たことの苦労はありながらも、だからこそ気づけた「現場の課題」が道を切り開いてくれた
逆境!その時、経営者は・・・
- 運送業
- アサカ運輸株式会社 代表取締役社長 松本 彩稔
自ら招いた窮地─ 「ほんまにチャレンジし尽くしたんか?」
「父のようになってやる!」。その思いだけで運送会社を立ち上げた。けれど経営について無知だったため、たちまち泥沼でもがく状態に......。そこから抜け出せたのは、愚直なまでに正直に、あきらめることなくコツコツと地歩を固めたからだった。